コイトゥラ(その他表記)Lydia Koidula

改訂新版 世界大百科事典 「コイトゥラ」の意味・わかりやすい解説

コイトゥラ
Lydia Koidula
生没年:1843-86

エストニア詩人。若くして詩才を発揮し,父の発行する新聞文芸欄を担当しながら《野の花》(1866),《エマ川の夜鶯》(1867)などの詩集を残している。また国民演劇の母ともいわれ,民族覚醒期(1860-80年代)の文化運動の先頭にたって国民劇場創設尽力,自ら創作し,演出も手がけた。情熱的に祖国愛を歌った詩のいくつかは作曲され,今日でも広くエストニア国民の間で愛唱されている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のコイトゥラの言及

【エストニア】より

…フルトJ.Hurtらによるフォークロア収集運動も民族文化の発展に寄与している。ヤンセンの娘コイトゥラは《野の花》(1866),《エマ川の小夜鳴き鳥》(1867)により祖国愛をうたいあげ,エストニア文学に真紅の花を咲かせた。次に詩人リーブJ.Liivは暗い世相を嘆き,ビルテE.Vilde(1865‐1933)は自然主義的小説《寒い国》(1896)を発表した。…

※「コイトゥラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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