普及版 字通 「コウ・おり・とらえる」の読み・字形・画数・意味
9画
[字訓] おり・とらえる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は甲(こう)。甲に匣の意がある。〔説文〕六上に「檻なり。虎(こじ)を臧(い)るる以なり」(段注本)とあり、檻をいう。〔論語、季氏〕に「虎、より出で、龜玉、中(とくちゆう)に毀(やぶ)る」の語があり、〔説文〕はその文による。刑具として用いるはさみ板を、板という。
[訓義]
1. おり、おりに入れる、とらえる。
2. はこ、はこに入れる、納める。
3. くくる、はさみ板。
4. 木の名。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 檻なり、於波志万(おばしま)〔字鏡集〕 カシハ・ツチ
[語系]
heap、檻・艦heamは同系の語。檻は牢。四周を板で囲んだ車を檻車といい、舟に方版を用いて矢石を防ぐものを艦という。
[熟語]
檻▶・匱▶・蔵▶・中▶
[下接語]
検
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報