コキナ
coquina
広義には石灰質の生物遺骸(片)が運搬作用によって集積した堆積物(空隙充塡物や基質の有無は関係しない)であるが,特に貝殻(片)が主構成である場合によく使われる。粒子の大きさによってmesocoquina(砂サイズ),さらに小さいものをmicrocoquinaという。岩石として記載できる固結したものはcoquiniteというが,コキノイド(coquinoid)石灰岩は,ほとんど壊れていない貝殻が淘汰されることなく集積した岩石をいう。いずれも集積した生物遺骸を基に,原堆積物の形成環境や岩石の堆積環境を解析することができる。
執筆者:礒見 博・沖村 雄二
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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コキナ
破片が弱く膠結された貝殻質の石灰岩で,最初に米国フロリダ州で記載された.砂の粒度の貝殻破片からなるものをdesocoquinaといい,ある種のチョーク(chalk)のような細粒の物質でできたものをmicrocoquinaという[Diller : 1898, Bissell & Chilingar : 1967].スペイン語のcoquinaは殻,貝殻のこと.英語のcoquinaはナミノコガイ科の小形の二枚貝で米国東南部沿岸に多産する.これに似た貝の総称.貝殻と珊瑚の破片でできた白味がかった柔らかな石灰岩をいう[ランダムハウス : 1994].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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コキナ
coquina
化石の破片を主成分とし,淘汰のよい砕屑性で,あまり硬くない石灰岩。典型的なものは粗粒の貝殻片が,炭酸石灰で弱く膠結された多孔質の石灰岩である。貝などが生息していた場所に集積した化石から成る石灰岩をコキノイド coquinoidといい,化石は大部分完全な形を保っている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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