コキナ
破片が弱く膠結された貝殻質の石灰岩で,最初に米国フロリダ州で記載された.砂の粒度の貝殻破片からなるものをdesocoquinaといい,ある種のチョーク(chalk)のような細粒の物質でできたものをmicrocoquinaという[Diller : 1898, Bissell & Chilingar : 1967].スペイン語のcoquinaは殻,貝殻のこと.英語のcoquinaはナミノコガイ科の小形の二枚貝で米国東南部沿岸に多産する.これに似た貝の総称.貝殻と珊瑚の破片でできた白味がかった柔らかな石灰岩をいう[ランダムハウス : 1994].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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コキナ
coquina
化石の破片を主成分とし,淘汰のよい砕屑性で,あまり硬くない石灰岩。典型的なものは粗粒の貝殻片が,炭酸石灰で弱く膠結された多孔質の石灰岩である。貝などが生息していた場所に集積した化石から成る石灰岩をコキノイド coquinoidといい,化石は大部分完全な形を保っている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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