日本歴史地名大系 「こじゅうくす村」の解説 こじゅうくす村こじゆうくすむら 佐賀県:唐津市こじゅうくす村[現在地名]唐津市梨川内(なしかわち)・東山(ひがしやま)東松浦半島上場(うわば)台地の中央の丘陵地。大良(だいら)の小盆地の南部に位置し、大良川(大平(だいら)川)上流の寺前(てらまえ)川沿いの村落である。梨子河内(なしかわち)村より上流にある。正保絵図に「小次郎官者村」とあり、明和年間(一七六四―七二)の絵図には「小十官者」と記す。文化年中記録に畝数二町九畝二九歩とある。村名について「松浦記集成」の古唐津焼物の項に、小次郎官者なる高麗陶工が居住したことによると伝える。しかし、「くす」は「くわす」のなまりで「」と書き、焼畑を意味する。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報