コスモクロア輝石(読み)コスモクロアきせき

最新 地学事典 「コスモクロア輝石」の解説

コスモクロアきせき
コスモクロア輝石

kosmochlor

化学組成NaCrSi2O6 単斜輝石一種単斜晶系,空間群C2/c, 格子定数a0.9560 nm, b0.8746, c0.5270, β107°23′,単位格子中4分子含む。エメラルド緑,ガラス光沢硬度~6,比重3.60。劈開{110}によく発達。光学的二軸性正,2V65°, 屈折率α1.744, β1.756, γ1.764。Toluca隕石中から発見され,宇宙を意味するcosmos緑色を意味するchloreから命名された。その後ミャンマー産のひすい輝石とされているもののなかで,特に緑色の濃いものがこの種であることが明らかにされている。日本でも新潟県糸魚川市地域などから発見されている。ドイツ語綴りがそのまま英語の鉱物名となった数少ない例。なお,原記載では量が少なかったために不純物が分析され,誤った理想式が提唱されたが,1962年に純粋に近いものがやはり隕石中から発見され,別名ユーレアイトureyiteで新鉱物として記載された。現在ではこの名称は採用されていないが,kosmochlor自身の理想化学組成式の確立には役立った。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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