コックス日記(読み)コックスにっき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コックス日記」の意味・わかりやすい解説

コックス日記
コックスにっき

イギリス人 R.コックスが平戸商館長在任中に記した英文自筆の公務日記で,1615年6月1日から 19年1月 14日までと 20年 12月5日から 22年3月 24日まで (いずれも旧暦原文のまま) の2冊が大英図書館に残っている。 1883年大英博物館のトムソン抄本が刊行され,89年村上直次郎によるその増補版が刊行されて以来,江戸時代初期日欧交渉史の重要史料として珍重されている。 1978~80年には原本の完全な複刻と邦訳が『イギリス商館長日記』として東京大学史料編纂所により『日本関係海外史料』に収録,刊行された。

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世界大百科事典(旧版)内のコックス日記の言及

【コックス】より

…朱印状を得てシャム,コーチシナ,トンキンなどに貿易船を派遣し,オランダと防衛同盟を結んでポルトガル船を襲ったりしたが,オランダ商館との競争に敗れ,23年(元和9)商館を閉鎖して日本を去った。在任中の記録《コックス日記》は貴重な史料である。【永積 洋子】。…

※「コックス日記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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