コブラ毒(読み)コブラドク

化学辞典 第2版 「コブラ毒」の解説

コブラ毒
コブラドク
cobra toxin

コブラ科Elapidae毒ヘビの毒液.200種類以上の毒ヘビが知られているが,通常は亜科Elapinaeヘビ毒をさす.タンパク質濃度が20~30% の黄色の粘ちゅうな液体で,急性に作用する神経毒を含み,致死作用が強い.毒性タンパクとしては,エラブトキシンに相当する短鎖(アミノ酸残基62)のものと長鎖(アミノ酸残基数66~74)のものとが知られており,運動神経シナプス膜上のアセチルコリン受容体に強く結合して神経伝達を遮断する.そのほか,各種の酵素(ホスホリパーゼ,L-アミノ酸オキシダーゼホスファターゼ,プロティナーゼ,エステラーゼペプチダーゼなど)や種々の因子(壊死因子,溶血因子,循環障害因子,ヒスタミン・セロトニン遊離因子など)を含み,毒性や生理作用に関与する.インドコブラ毒に乾燥値で約4% 含まれている毒因子は分子量14.4×104 で,血漿中の補体と結合してアナフィラトキシンの生成を促進し,これがヒスタミンを遊離させてはげしい局所反応を起こす.[CAS 11103-42-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 コブラ ヘビ毒

3月から 5月頃に発生する雷。寒冷前線の通過時に発生する界雷で,この雷雨はよくひょう(雹)を伴う。春の到来を伝える雷ともいわれる。雷鳴に驚き冬眠していた地中の虫たちが目ざめるという理由で「虫出しの雷」...

春雷の用語解説を読む