ヘビ毒(読み)ヘビどく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘビ毒」の意味・わかりやすい解説

ヘビ毒
ヘビどく
snake poison; venom

蛇毒 (だどく) ともいう。毒ヘビ類の唾液腺から分泌される毒。毒の生理作用には,呼吸麻痺を起させるクラーレ様作用 (コブラ) ,神経毒作用 (ガラガラヘビ) ,毛細血管,小静脈の血管壁に作用して出血させ,出血性腫脹となる出血毒 (マムシ) ,赤血球を破壊する溶血毒 (マムシ) ,血液凝固毒 (アオハブ) と抗凝固毒 (タイワンハブ,タイワンコブラ) ,心臓障害,肺循環の閉塞や肝血管の収縮を起す毒 (マムシ) などがある。マムシ毒はクロタロトキシン,ガラガラヘビ毒はクロトキシンである。溶血毒はレシチンの不飽和脂肪酸を水解除去するレシチナーゼそのものでもあり,精製毒素は膜の溶解に利用される。毒は酸化に対して比較的強く,その場合は無毒化されても回復は可逆的。還元に対しては非常に弱く,システインによって容易に無毒化される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘビ毒」の意味・わかりやすい解説

ヘビ毒
へびどく

毒ヘビ

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