コプト教父(読み)コプトきょうふ(英語表記)Coptic Fathers

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コプト教父」の意味・わかりやすい解説

コプト教父
コプトきょうふ
Coptic Fathers

2世紀から7世紀までの初期キリスト教時代からアラブ征服にいたるまで,エジプト土着のコプト語を使った教父をいう。最初の荒野の教父,アントニウス (250頃~350頃) ,パコミウス (290頃~346) ,教訓にギリシア語と同じくコプト語を使ったアレクサンドリア司教 A.マカリウス (300~390) ,トミウスの司教セラピオン (?~365) らがいるが,なかでもぬきんでているのは,上エジプト,アトリペのディルエルアビラドの修道院長シェヌートである。彼の作品は,7~8世紀の交誦的コプト典礼音楽とともに,アラブによる迫害の時代のコプト教徒たちの励ましとなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android