コメノゴミムシダマシ(読み)こめのごみむしだまし(その他表記)dark mealworm

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コメノゴミムシダマシ」の意味・わかりやすい解説

コメノゴミムシダマシ
こめのごみむしだまし / 米偽歩行虫
dark mealworm
[学] Tenebrio obscurus

昆虫綱甲虫目ゴミムシダマシ科に属する昆虫。世界中に穀類とともに広がった種で、とくに穀粉、麬(ふすま)に多い害虫であるが、貯穀倉庫の穀屑(くず)などに多い。体長16ミリメートル内外。黒くて光沢がなく、長くて平たい。上ばねには浅い縦溝がある。成虫初夏に多く、幼虫円筒形背面暗褐色、2センチメートルに達する。チャイロコメノゴミムシダマシyellow mealworm/T. molitorの幼虫と同じく小鳥の餌(えさ)として利用される。後種も世界中にいるが、日本では少ない。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android