コモード(その他表記)commode

翻訳|commode

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コモード」の意味・わかりやすい解説

コモード
commode

応接室寝室に置く飾りだんす。 17~18世紀ヨーロッパの宮廷で多用された。通常はほぼ腰までの高さで,2~3段の引出しがついており,上面は机にもなるように平らになっていて,大理石やモザイク板でできている。ルイ王朝時代に発達したフランス家具の典型的な例で,ドイツイギリスなどでも作られていたが,やや形式が異なる。特に 18世紀には日本風の漆塗りのコモードが中央ヨーロッパの宮廷で流行した。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「コモード」の解説

コモード【commode〈フランス〉】

小型の引き出し付きの整理箪笥(だんす)。17世紀にフランスで作られ、ルイ15世時代にはロココ様式のものが大流行した。2つまたは3つの引き出しを付け、全体に曲線的で優雅な装飾を施したものが多い。

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世界大百科事典(旧版)内のコモードの言及

【室内装飾】より

…このような点で,ヨーロッパ中世の戸棚は日本の簞笥(たんす)と性質を同じくしていた。しかし形態のうえで日本の簞笥に似ていたのは,17世紀に現れたコモードcommodeで,これが意匠をこらされて室内を飾る家具となった。櫃は金具または浮彫で飾られて各室に置かれたが,これもだんだんすたれて,わずかに旅行用の物入れとして存続し,現在のトランクの前身となった。…

※「コモード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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