コラーゲン分解酵素阻害蛋白(読み)コラーゲンぶんかいこうそそがいたんぱく(その他表記)tissue inhibitor of metalloproteinase; TIMP

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

コラーゲン分解酵素阻害蛋白
コラーゲンぶんかいこうそそがいたんぱく
tissue inhibitor of metalloproteinase; TIMP

コラーゲン分解する酵素メタロプロテアーゼの酵素活性を阻害する物質。コラーゲンは皮膚血管,骨など動物の結合組織を構成する主要蛋白質であり,生体内に広く分布している。コラーゲンの分解は,関節炎や癌,皮膚病変に関与していると考えられ,この分解を調節する因子である TIMPはこれら疾病の有効な治療薬になると期待される。イギリスのセルテック社では,TIMPの遺伝子をヒト組織より単離しクローン化することに成功している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android