コラーゲン分解酵素阻害蛋白(読み)コラーゲンぶんかいこうそそがいたんぱく(その他表記)tissue inhibitor of metalloproteinase; TIMP

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

コラーゲン分解酵素阻害蛋白
コラーゲンぶんかいこうそそがいたんぱく
tissue inhibitor of metalloproteinase; TIMP

コラーゲン分解する酵素メタロプロテアーゼの酵素活性を阻害する物質。コラーゲンは皮膚血管,骨など動物の結合組織を構成する主要蛋白質であり,生体内に広く分布している。コラーゲンの分解は,関節炎や癌,皮膚病変に関与していると考えられ,この分解を調節する因子である TIMPはこれら疾病の有効な治療薬になると期待される。イギリスのセルテック社では,TIMPの遺伝子をヒト組織より単離しクローン化することに成功している。

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