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関節炎 かんせつえん

百科事典マイペディアの解説

関節炎【かんせつえん】

関節のはれと痛みを主症とし,時に化膿し,また運動障害を残すことがある。急性と慢性に大別される。急性関節炎のうち化膿性関節炎は,ブドウ球菌などの化膿菌が他の病巣から血行的に運ばれたり,外傷から直接に関節に侵入することにより起こる。また淋(りん)病などの伝染病の際に多発する。その他,ふつう外傷に続発する漿(しょう)液性関節炎や,リウマチによる漿液繊維素性関節炎がある。慢性関節炎には,結核梅毒などの慢性伝染病の経過中に起こるもの,痛風の際の尿酸沈着によるもの,リウマチによる多発性関節炎,老化または外傷による退行性病変とみられる変形性関節炎などがある。治療は原因によって異なるが,抗生物質やコーチゾン系薬剤を与え,必要に応じて穿刺(せんし)切開して排膿し,関節の安静,固定,温泉療法,理学療法を行う。
→関連項目脱臼副子リウマチ熱

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世界大百科事典 第2版の解説

かんせつえん【関節炎 arthritis】

関節におこった炎症をいう。その原因により,化膿性,結核性,梅毒性など感染によるもの,リウマチおよびその類似疾患によるもの,外傷によるものなどに分けられる。以前は退行変性(なんらかの原因で,細胞や組織の代謝や機能が低下し,形態的にも変化すること)に基づくものも変形性関節炎といわれたが,近年,これは変形性関節症といわれ,関節炎とは区別されるようになった。
[感染による関節炎]
 関節炎は感染によるものが最も多い。

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大辞林 第三版の解説

かんせつえん【関節炎】

関節の炎症。関節部の腫れや疼痛とうつう、運動障害などの症状がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

関節炎
かんせつえん

関節の炎症で、原因によっていろいろに分類される。原因の明らかな感染性関節炎には、ブドウ球菌、連鎖球菌、淋(りん)菌などによる化膿(かのう)性関節炎がある。これは関節の腫脹(しゅちょう)、疼痛(とうつう)、熱感、発赤、機能障害などの関節炎症状が高度にみられ、急性関節炎の経過をとる。また結核や梅毒などによる関節炎は、慢性の経過をとる。淋菌、結核、梅毒によるものは、現在はきわめて少なくなっている。
 リウマチ性関節炎は多発性で、慢性進行性の経過をとり難治性である。関節の外傷後に漿液(しょうえき)性関節炎をおこすことがあり、外傷性関節炎といわれる。また関節の退行性変化を基盤としておこるものに変形性関節症(骨(こう)関節炎)があり、高年者に多く発生し膝(しつ)関節と股(こ)関節に多くみられる。痛風の関節炎は足の第1中足関節にくることが多く、夜間に疼痛が強い。そのほか、血友病性のものや神経病性のものなどもある。[永井 隆]

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世界大百科事典内の関節炎の言及

【関節液】より

…赤血球は存在しない。 関節炎などの病的状態になると,まず液の量が増えて穿刺(せんし)採取が容易となる。透明さが失われ混濁するが,その度合は細胞数が多くなるにつれて著しくなる。…

※「関節炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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