コロニス(その他表記)Koronis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コロニス」の意味・わかりやすい解説

コロニス
Koronis

ギリシア神話の医神アスクレピオスの母。テッサリアのラピタイ族の王フレギュアスの娘で,アポロンに愛され,その子を妊娠していたにもかかわらず,神を裏切ってイスキュスという人間の男と結婚したために,怒ったアポロンの矢で射殺された。彼女の死後,後悔したアポロンは,彼にコロニスの裏切りを通報したからすの羽を黒くし,愛人死体から赤子のアスクレピオスを取出してケイロン預け,養育させたという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のコロニスの言及

【アスクレピオス】より

…ギリシア神話の医神。アポロンとラピタイ族の王の娘コロニスKorōnis(カラスの意)の子。コロニスが妊娠中に不貞を働いてアポロンに殺されたあと,その胎内から取り出されて生をうけた彼は,ケンタウロス族の賢者ケイロンに医術を学んで名医となった。…

※「コロニス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む