コロネン

デジタル大辞泉 「コロネン」の意味・読み・例文・類語

コロネン(coronene)

6個のベンゼン環環状縮合した芳香族炭化水素サーキュレン類の一つ。薄黄色の針状結晶で、石油精製過程で得られる、安定した化合物融点は摂氏428度。化学式C24H12 コロネン環。

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化学辞典 第2版 「コロネン」の解説

コロネン
コロネン
coronene

dibenzo[ghi,pqr]perylene.C24H12(300.36).きわめて安定な縮合多環式芳香族炭化水素.水素添加した石炭タール中から得られる.合成するには,ジベンゾ[bc,jk]コロネンを酸化したのち,脱炭酸する減環や,ペリレンの増環法がある.黄色の結晶.融点440 ℃,沸点525 ℃.密度1.377 g cm-3.λmax 305,441,411,431 nm(log ε 5.44,4.74,2.60,2.23).熱ベンゼンに微溶.溶液は青色蛍光を示す.自動車の排気ガス中にもあり,発がん性も考えられている.[CAS 191-07-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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