ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 コンスタンチヌス大帝の寄進状コンスタンチヌスたいていのきしんじょうDonatio Constantini 中世におけるローマ教皇の世俗的支配権の論拠としてあげられた偽文書。『偽イシドルス法令集』に含まれる。ローマ皇帝コンスタンチヌス1世 (大帝)がキリスト教改宗に際し,イタリアをはじめ西方諸地域の宗教的至上権と合せ,世俗統治権をローマ教皇シルウェステル1世に寄進したことが記されているが,N.クザーヌスによってその信憑性についての疑義が呈示され,1440年 L.ウァラによって8世紀中頃の偽書と判定された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by