コンスタンティヌス凱旋門(読み)コンスタンティヌスがいせんもん(その他表記)Arco di trionfo di Costantino

精選版 日本国語大辞典 の解説

コンスタンティヌス‐がいせんもん【コンスタンティヌス凱旋門】

  1. ローマにある凱旋門。三一五年、元老院コンスタンティヌス一世の西ローマ統一を記念して建造。白大理石製、高さ二一メートル。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

コンスタンティヌス凱旋門
こんすたんてぃぬすがいせんもん
Arco di trionfo di Costantino

ローマにある凱旋門。フォルムの東、コロセウムの側に建つこの記念碑は、312年にマクセンティウスを破ってローマ帝国の西半分の統一を果たしたコンスタンティヌス大帝を記念し、元老院およびローマ市民が315年に建てたものである。高さ21メートル、幅26メートル、奥行7.4メートルの規模で、大小3個のアーチをもつ。壁面浮彫り装飾は同時代のものに加えて、マルクス・アウレリウス帝時代の浮彫りの再使用も認められるが、いずれも「皇帝の力」を表し、古代ローマ帝国末期の大皇帝の偉業をたたえるにふさわしい風格を示している。なお、この凱旋門のあるローマ歴史地区は教皇領、サンパオロ・フォーリ・レ・ムーラ教会とともに世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。

[名取四郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android