コンスタンティノス2世(読み)コンスタンティノスにせい(その他表記)Konstantinos II; Constantine II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンスタンティノス2世」の意味・わかりやすい解説

コンスタンティノス2世
コンスタンティノスにせい
Konstantinos II; Constantine II

[生]1940.6.2. アテネ近郊シヒコ
[没]2023.1.10. アテネ
ギリシア国王(在位 1964~74)。第2次世界大戦中は南アフリカに亡命し,1946年に帰国。父王パウロス(1947年即位)の死去の 1964年3月6日に王位継承。1965年7月,軍内部の共産主義勢力の浸透を恐れ,ヨルゴス・パパンドレウ首相を罷免し,暫定首相を据えた。1967年4月21日に軍事クーデター(→ギリシア・クーデター)が起こり 翌 5月に予定されていた選挙が中止。その後,12月13日にギリシア北部で反クーデターを画策したが失敗し,家族とともにイタリアのローマに逃れた。1973年6月1日,軍事政権が共和制を宣言して,君主制を廃止。翌 7月29日に行なわれた国民投票でも軍事政権の決定が支持された。1974年11月に新たに文民政府が成立し,12月8日に君主制の是非を再度問う国民投票が実施されたが廃止の声が多く,結果を受け入れた。

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