コンプトニフィルム(英語表記)Comptoniphyllum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンプトニフィルム」の意味・わかりやすい解説

コンプトニフィルム
Comptoniphyllum

双子葉植物ヤマモモ科に属する化石属。スウェーデンの古植物学者アルフレッド・G.ナトールストが名づけた。北アメリカに現生種が 1種だけあるコンプトニア属 Comptonia も同一の属である。Comptoniphyllum naumanni東アジアに多産し,日本では本州新第三紀中新世前・中期地層に多く発見されるが,そのほかでは古第三紀から中新世までの地層に発見される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のコンプトニフィルムの言及

【コンプトニア】より

…このことは漸新世以降の気候の変化(寒冷化)と関係しているものと思われる。台島型植物群から出るC.naumanniiは化石属コンプトニフィルムComptoniphyllumとされていたが藤岡一男によって本属に含められた(1961)。【浅間 一男】。…

※「コンプトニフィルム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android