古第三紀(読み)こだいさんき(英語表記)Paleogene Period

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

古第三紀
こだいさんき
Paleogene Period

地質時代の年代区分の一つで,新生代の最初の暁新世始新世および漸新世に分かれる。白亜紀より新しく,新第三紀より古い時期で,約 6600万年前から約 2303万年前までの期間。ウマやゾウの祖先が出現し,真生哺乳類の発展,大型化がみられる。この時期の地層区分や時代の決定は,浮遊性有孔虫貨幣石ヌムリテス)によって行なわれることが多い。日本では貨幣石は小笠原と九州にしか産出しない。地層の分布は比較的狭く,北海道,常磐,宇部,北九州などに分布する。

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百科事典マイペディアの解説

古第三紀【こだいさんき】

第三紀前半の地質時代名。古い方から暁新世始新世漸新世に細分される。貨幣石が栄えたので,貨幣石時代ともいう。真正哺乳(ほにゅう)類(有胎盤類)が急激に発展するが,まだ原始的。アルプス造山運動はこの紀を中心とする。
→関連項目石炭第三紀

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世界大百科事典 第2版の解説

こだいさんき【古第三紀 Palaeogene period】

地質時代の区分の一つ。古第三紀は6500万年前から2500万年前までの約4000万年間の時代で,この後に続く新第三紀と合わせた時代を第三紀という。すなわち一般には第三紀を二分した亜紀として扱われるが,独立の紀であるとする見解もある。古第三紀は新第三紀との動物群の著しい差異をもとに,C.F.ナウマンによって提唱された(1866)。この時代は大型有孔虫ヌンムライト(貨幣石)の化石が多いため,フランスなどでは貨幣石紀とよぶ。

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大辞林 第三版の解説

こだいさんき【古第三紀】

新生代を三つに区分した場合の最初の紀で、暁新世・始新世・漸新世を合わせた時代。約 6550 万年前から約 2300 万年前までの期間。哺乳類が栄え、被子植物が繁茂した。示準化石は貨幣石。 → 第四紀新第三紀中新世鮮新世

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

古第三紀
こだいさんき
Paleogene period

地質時代の時代区分の一つで、新生代の最初の紀であり、暁新世(ぎょうしんせい)、始新世、漸新世の三つをあわせた時代の総称。およそ6600万年前から2303万年前までの時代をいう。古第三紀に形成された地層を古第三系という。気候は比較的温暖で、堆積(たいせき)物は石灰岩質に富む、ヒマラヤ―アルプスなど世界の大山脈が造山期へと転化した時期にあたる。生物地理区の分化はまだなく、生物は汎(はん)世界的に分布するものが多い。現生の生物と共通する種はきわめて少ない。植物界では、中生代白亜紀に繁栄し始めた被子植物の発展が目だつ。海生の底生大形有孔虫のヌムリテスNummulitesが繁栄した時代で、ヌムライト紀ともいう。[山口寿之]

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精選版 日本国語大辞典の解説

こ‐だいさんき【古第三紀】

〘名〙 地質時代、新生代第三紀の暁新世・始新世・漸新世の三つの時代を合わせたもので、六五〇〇万年前から二五〇〇万年前までの約四〇〇〇万年間をいう。気候は温暖で、高緯度地方にも亜熱帯植物が繁茂。巨大爬虫類が絶滅し、有袋類、哺乳類が栄える。標準化石は有孔虫類貨幣石。旧第三紀。貨幣石紀。ヌムライト紀。

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世界大百科事典内の古第三紀の言及

【第三紀】より

…第三層はそれらをおおう軟らかい泥岩や砂岩の地層で,この時代が第三紀である。第三紀は,ふつう6500万年前から2500万年前までの古第三紀と,2500万年前から200万年前までの新第三紀の2亜紀に区分される。また,古第三紀は古い方から暁新世,始新世,漸新世に,新第三紀は中新世,鮮新世に細分されている。…

※「古第三紀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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