コーチェトフ(読み)こーちぇとふ(その他表記)Всеволод Анисимович Кочетов/Vsevolod Anisimovich Kochetov

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コーチェトフ」の意味・わかりやすい解説

コーチェトフ
こーちぇとふ
Всеволод Анисимович Кочетов/Vsevolod Anisimovich Kochetov
(1912―1973)

ソ連の小説家。農業専門学校卒業。第二次世界大戦に従軍記者として参加。戦争もの、農村ものの中編で戦後デビューしたが、出世作は造船労働者の親子三代を描いた『ジュルビン家の人々』(1952)で、これは『大家族』の題で映画化もされた。その後、『青春はわれらとともに』(1954)、『エルショーフ兄弟』(1958)、『州委員会書記』(1961)などの長編で、当時の「雪どけ」的風潮に反発、反自由派知識人的立場を鮮明にした。1961年からは『オクチャーブリ』編集長として「新スターリン主義」的な路線を推進し、長編『汝(なんじ)、何を欲するや?』(1969)では公然とスターリン時代への復帰を呼びかけた。

江川 卓]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む