ごちごち(読み)ゴチゴチ

デジタル大辞泉 「ごちごち」の意味・読み・例文・類語

ごち‐ごち

[副]かたい物とかたい物とがぶつかり合う音を表す語。
「―と潜戸くぐりを開け」〈露伴・夜の雪〉
[形動]
物がひどくかたく固まっているさま。「ごちごちに凍った冷凍魚
ある考えで凝り固まっているさま。「出世欲でごちごちな男」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ごちごち」の意味・読み・例文・類語

ごち‐ごち

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) 堅いものどうしがあたってたてる音を表わす語。「こちこち」よりも荒く大きい。
    1. [初出の実例]「ごちごちと潜戸(くぐり)を開け立出づる」(出典:夜の雪(1898)〈幸田露伴〉下)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙こちこち[ 二 ]
    1. [初出の実例]「政友会でゴチゴチの地盤の中で」(出典:稲熱病(1939)〈岩倉政治〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android