改訂新版 世界大百科事典 「ゴレスターン条約」の意味・わかりやすい解説 ゴレスターン条約 (ゴレスターンじょうやく) 1813年,アゼルバイジャンのゴレスターンGolestān(現,ギュリスターン)でロシアとカージャール朝イランとの間に締結された条約。グリスターンGulistān条約とも呼ばれる。ザカフカス地方の領有権をめぐって両国は1804年から8年間にわたって断続的に戦争を続けていたが,カージャール朝イランの敗北に終わった。この結果,イランはアラス(アラクス)川以北のアゼルバイジャン地方をロシアに割譲し,グルジアに対する主権を放棄した。また,カスピ海の航行権をロシアの船舶だけに認めることに同意した。→トルコマンチャーイ条約執筆者:坂本 勉 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by