ゴールド・サンドウィッチガラス(その他表記)gold sandwich glass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ゴールド・サンドウィッチガラス
gold sandwich glass

金箔を2枚のガラス生地の間にはさみ込む技法,およびその技法によるガラス器。鉢やコップや瓶を作るとき,熱いうちにその底部に金箔を付着させ,冷やしてから底部の金箔に針の先などで線描を施し,別に台部を作っておいて両者を熱して接合する。古い例は3~4世紀のローマカタコンベから出土するものがほとんどで,絵文様の大部分はキリスト教関係のもの。 18世紀にボヘミアにおいて,2個の合せコップの間に金箔エッチングをサンドウィッチにする異なった技法が流行したが,ともにこの名で呼ばれている (→ボヘミアン・ガラス ) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 ボヘミアン

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android