ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボヘミアン・ガラス」の意味・わかりやすい解説 ボヘミアン・ガラスBohemian glass チェコのガラス製品。主としてボヘミア地方で製作されたのでこの名がある。 13世紀頃に始り,16~17世紀にルドルフ2世の保護政策により急速に発達,17~18世紀に最盛期に達した。現在は同国の重要な輸出品目となっている。良質のケイ石と木灰などからつくられる硬質の透明度の高いカリ石灰ガラスに,伝統的な水晶細工の技法を導入したカットや彫刻を施した無色透明の作品が主体。その他カメオ・ガラスやエナメル彩色のもの,金箔に文字を線刻したものをはさんだゴールド・サンドウィッチガラスなどの高度な技巧を凝らしたものが作られている。 (→ガラス工芸 ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by