さある

精選版 日本国語大辞典 「さある」の意味・読み・例文・類語

さある

〘助動〙 (活用は「さあら・さあり・さある・さある・さあれ・さあれ」。助動詞「さしゃる」の変化した語) 上一・上二・下一段型活用の用言未然形に付き、軽い尊敬を表わす。遊び人・道楽者侠客などの用いた語。…られる。
※浄瑠璃・万戸将軍唐日記(1747)三「モウ酒呑で下あんな。やめさあれ、やめさあれ」

さあ・る

〘他ラ四〙 「する」の意の軽い尊敬語。なさる。
歌舞伎桑名屋徳蔵入船物語(1770)口明「もう腹が立たうけれど、了簡さあれ。〈略〉押さにゃならぬ。了簡さあれ了簡さあれ」

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