精選版 日本国語大辞典 「さぞな」の意味・読み・例文・類語
さぞ な
- ( 「な」は感動の助詞 )
- ① そのようになあ。さようになあ。いかにも本当に。
- [初出の実例]「これもみなさぞな昔の契りぞと思ふものからあさましきかな〈和泉式部〉」(出典:千載和歌集(1187)恋四・八四一)
- ②
- (イ) さだめし。さぞかし。
- [初出の実例]「袖にふけさそな旅ねの夢も見じ思ふかたよりかよふ浦風〈藤原定家〉」(出典:新古今和歌集(1205)羇旅・九八〇)
- 「智見の目には、上十五、下十五夜と見つれ共、衆生は心乱れ、碁の石とやさぞな見るらん」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)九)
- (ロ) あとに言うはずの内容を含めてしまう表現。さだめしまあ何々(だろう)。
- [初出の実例]「さぞな都浄瑠璃小哥はここの花〈信章〉 霞と共に道外人形〈信徳〉」(出典:俳諧・桃青三百韻附両吟二百韻(1678))
- (イ) さだめし。さぞかし。