サツルヌス(英語表記)Saturnus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サツルヌス」の意味・わかりやすい解説

サツルヌス
Saturnus

ギリシア神話クロノスと同一視された古代ローマの神。ローマの伝説によれば,ユピテルに天界の王位を簒奪されたあと,ラティウムに来て,のちにローマの場所となるカピトリウムの丘の上にサツルニアという町を建て,付近のヤニクルム丘にいたヤヌスと一緒にこの地方の住民を支配し,彼らに文明を教えて黄金時代の生活をおくらせたとされる。元来は,ラテン語でサツスといった播種ないしは種を守護する農業神だったと思われ,鎌を手に持った姿に表わされた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android