ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤヌス」の意味・わかりやすい解説
ヤヌス
Janus
ヤヌス
Janus
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翻訳|Janus
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ローマの古い神。元来物事の始めをつかさどる神で、門がすべての行動の始まりを象徴することから、門の守護神となり、前後を向いた二つの頭をもつ姿で表された。犠牲などの宗教儀式では彼の名が最初によばれ、またローマ暦の1月は彼の名にちなんでヤヌアリウスJanuāriusとよばれた。神話においては、ヤヌスは古い時代にラティウムを支配した王で、ローマのヤニクルムの丘に都市を築き、ユピテルに追放されたサトゥルヌス神(ギリシアのクロノスと同じ)を迎えた。このサトゥルヌスは、カピトリウムの丘に都市サトゥルニアを建設したという。ヤヌスの治世は黄金時代で、彼はラティウムの住民にさまざまな技術を教え、野蛮な生活を改めさせた。ロムルスに女たちを奪われたサビニ人がローマを襲撃しようとしたとき、ヤヌスは熱湯の泉を噴出させて敵を敗走させた。このとき以来、戦争中はヤヌスの神殿の扉が開かれるようになったと伝えられる。
[小川正広]
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