さて置く(読み)さておく

精選版 日本国語大辞典 「さて置く」の意味・読み・例文・類語

さて 置(お)

  1. 一つ事態に対して格別の工夫配慮を加えず、そのままの状態に放置すること。そのままにする。捨て置く。問題としない。
    1. [初出の実例]「さばかり哀れなる人をさてをきて心のどかに月日を待ちわびさすらんよ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)浮舟)
    2. 「迷惑は偖置いて、大いに気が咎める」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android