さて置く(読み)さておく

精選版 日本国語大辞典 「さて置く」の意味・読み・例文・類語

さて 置(お)

  1. 一つ事態に対して格別の工夫配慮を加えず、そのままの状態に放置すること。そのままにする。捨て置く。問題としない。
    1. [初出の実例]「さばかり哀れなる人をさてをきて心のどかに月日を待ちわびさすらんよ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)浮舟)
    2. 「迷惑は偖置いて、大いに気が咎める」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android