さどわす

精選版 日本国語大辞典 「さどわす」の意味・読み・例文・類語

さどわ‐・すさどは‥

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「さどう」の未然形に、尊敬助動詞「す」の付いたもの ) 「さどう」は「まどう(迷)」と同語源とみて、迷っていらっしゃる、また、愛におぼれていらっしゃる、の意か。一説に「さ」は接頭語、「とは」は「訪ふ」の未然形、「す」は尊敬で、おたずねになる、訪問されるの意。
    1. [初出の実例]「鳰鳥(にほどり)の 二人双(なら)び坐(ゐ) 奈呉の海の 沖を深めて 左度波世(サドハセ)る 君が心の 術(すべ)もすべ無さ」(出典万葉集(8C後)一八・四一〇六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android