尊敬(読み)そんきょう

精選版 日本国語大辞典 「尊敬」の意味・読み・例文・類語

そん‐きょう ‥キャウ【尊敬】

〘名〙 (「そんぎょう」とも。「きょう」は「敬」の呉音) =そんけい(尊敬)
性霊集‐八(1079)孝子為先妣周忌図写供養両部曼荼羅大日経講説表白文「四衆之倫、尊敬集法庭
浮世草子・諸国心中女(1686)四「女よろこびて其後は此夫を生神のやうに尊敬(ソンキャウ)しければ」

そん‐けい【尊敬】

〘名〙 他人人格思想行為などをすぐれたものとして尊び敬うこと。そんきょう。〔文明本節用集(室町中)〕
花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中「政事家となりて郷里の人々に尊敬(ソンケイ)せらるるを」 〔礼記‐曲礼上〕

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デジタル大辞泉 「尊敬」の意味・読み・例文・類語

そん‐けい【尊敬】

[名](スル)
その人の人格をとうといものと認めてうやまうこと。その人の行為・業績などをすぐれたものと認めて、その人をうやまうこと。「互いに尊敬の念を抱く」「尊敬する人物
文法で、聞き手や話題の主、また、その動作状態などを高めて待遇する言い方。→尊敬語
[類語](1敬愛敬慕けいぼ敬仰けいぎょう景仰けいこう畏敬いけい崇敬すうけい崇拝私淑ししゅく傾倒心酔心服敬服(―する)うやまけいするとうと・たっとあがめるあおした

そん‐きょう〔‐キヤウ〕【尊敬】

[名](スル)そんけい(尊敬)」に同じ。
人望を得て諸人の―を受くるのみならず」〈鉄腸・花間鶯〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「尊敬」の読み・字形・画数・意味

【尊敬】そんけい

敬う。〔礼記、曲礼上〕するに侍坐するときは、席を餘す(離れる)こと無(なか)れ。

字通「尊」の項目を見る

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