サビナ(英語表記)Sabina, Vibia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サビナ」の意味・わかりやすい解説

サビナ
Sabina, Vibia

[生]?
[没]136/137
ローマ皇帝トラヤヌスの血縁で,皇帝ハドリアヌスの妻。子はなかったが生涯夫に忠節を尽し,アウグスタ称号を与えられ 128年の貨幣に刻まれた。死後帝によって神格化された。ハドリアヌスに毒殺されたとか,自殺を強いられたとかの説は根拠がない。

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世界大百科事典(旧版)内のサビナの言及

【堕胎】より

…また未婚の女性や未亡人の妊娠・出産に対して厳しいサンクション(制裁)がみられる社会でも,出産を逃れるためにしばしば堕胎が行われる。中世初期のヨーロッパ社会でサビナJuniperus sabina(ヒノキ科)が堕胎薬として乱用されたことや,江戸時代の日本で多くの堕胎専門医が活躍し,種々の堕胎薬が売られたのは,口減らしの目的もさることながら,前者はとくに宗教倫理のうえから,後者は家制度の発達とそれに伴う社会倫理のうえから,私生児の存在を否定したことと関連している。 子を得ないための方法には,大きく分けて避妊,堕胎,嬰児殺し(間引き)の三つがある。…

※「サビナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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