サルジニア島(読み)サルジニアとう(その他表記)Sardinia

翻訳|Sardinia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サルジニア島」の意味・わかりやすい解説

サルジニア島
サルジニアとう
Sardinia

イタリア語ではサルデーニャ Sardegna,サルジニアは英語。地中海西部にあり,シチリア島に次ぐ2番目に大きな島。付近の小島とともにイタリアの一州をなす。州都カリアリ。本土から約 220km,北端ボニファーチョ海峡をへだててコルシカ島 (フランス) と対する。全島が山がちで,最高点は東部ジェナルジェンツ山地のマルモラ山 (1834m) 。地中海性気候で,年降水量 775mm。フェニキアカルタゴ,ローマ,バンダル,アラブ,ビザンチン帝国などに次々と支配され,1720年サルジニア王国の一部となり,1861年統一イタリア王国に加わった。イタリアの代表的な開発途上地域で,産業の中心は亜鉛,鉛,マンガン,鉄,アンチモンなどの鉱業ヒツジヤギが放牧され,ブドウ,オリーブ,アーモンド,コルクを特産。マグロ漁を中心に漁業も行われる。伝統的な社会,生活様式や技術が保持されており,住民は現在でもサルジニア語を話し,祭典には伝統衣装をまとう。しかし,都市部の生活と伝統的な生活との差がきわだってきている。面積2万 4089km2。人口 164万 5192 (1991推計。いずれも小島を含む) 。

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