ザグレート(その他表記)The Great

デジタル大辞泉 「ザグレート」の意味・読み・例文・類語

ザ‐グレート(The Great)

シューベルト交響曲第8番ハ長調通称。1825年から1826年頃の作。名称は、同じハ長調の交響曲第6番と区別して「大交響曲」とよばれたことに由来する。
[補説]シューベルトの交響曲番号は一定しない。本作従来、第7番または第9番とよばれていたが、近年は「未完成交響曲」を第7番、本作を第8番とすることが多い。

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デジタル大辞泉プラス 「ザグレート」の解説

ザ・グレート

オーストリアの作曲家フランツ・シューベルトの交響曲第8番D944(1828)の通称。原題《Die Grosse》。第7番または第9番とも呼ばれるが、近年はいわゆる『未完成』交響曲を第7番とすることが多い。名称は同曲が『大ハ長調』と呼ばれることに由来する。

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世界大百科事典(旧版)内のザグレートの言及

【交響曲】より

…1811ころ‐28)は,本領のリート(歌曲)の曲想を生かしつつ,断片動機の集中的展開よりもむしろそれ自体で充足した旋律をのびのびと歌わせ,和声的色彩で陰影を施しながら反復させるという独特な形式感を打ち出している。第7番(従来の番号付では第8番)《未完成》(1822)と第8番(同じく第7番ないし第9番)《ザ・グレート》(1828)では,トロンボーンが定着し,規模も拡大されて,後のブルックナーを思わせるような息の長い呼吸が認められる。 その他,初期ロマン派交響曲では,メンデルスゾーン(初期の弦合奏主体の13曲と,1824‐42の5曲)とシューマン(未完とスケッチのほか,1841‐51の4曲)が重要である。…

※「ザグレート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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