ざなり(読み)ザナリ

デジタル大辞泉 「ざなり」の意味・読み・例文・類語

ざ◦なり

[連語]助動詞「ず」の連体形伝聞推定の助動詞「なり」の付いた「ざるなり」の音変化「ざんなり」の撥音無表記》打ち消して伝聞・推定する意を表す。…ないそうだ。…ないようだ。
海賊は夜あるきせ―◦なりと聞きて」〈土佐

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精選版 日本国語大辞典 「ざなり」の意味・読み・例文・類語

ざ‐・なり

  1. ( 打消の助動詞「ず」の連体形「ざる」に伝聞推定の助動詞の付いた「ざるなり」の変化した「ざんなり」の撥音無表記 ) …ないようだ。…ないそうだ。
    1. [初出の実例]「多くの人の身をいたづらになしてあはざなるかぐや姫はいかばかりの女ぞと」(出典:新井本竹取(9C末‐10C初))
    2. 「人のえよみ給はざなる、童こそよみたれ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一二)

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