伝聞(読み)でんぶん

精選版 日本国語大辞典「伝聞」の解説

でん‐ぶん【伝聞】

〘名〙
① (━する) 人からえ聞くこと。人づてにいいつたわること。いいつたえ。噂(うわさ)に聞くこと。また、その噂。
※江談抄(1111頃)五「故文章博士実範後伝聞此事
※一年有半(1901)〈中江兆民〉二「小山も亦頸頭塊物を発したりと伝聞し、五七日前書を裁してを問へり」 〔春秋公羊伝‐哀公一四年〕
② 文法で、話し手自身の判断でなく、人から聞いたこととして述べる語法。〔標準語法精説(1922)〕

つたえ‐き・く つたへ‥【伝聞】

〘他カ五(四)〙
① 人から聞きつぐ。うわさで聞き知る。伝聞する。
※躬恒集(924頃)「うぐひすの谷のそこにて鳴く声をやまびこだにやつたへきかせぬ」
② 昔からの言い伝えで承知している。古く、文章の書きだしの慣用句として、昔あったことを述べるときに用いられる。
※大観本謡曲・弱法師(1429頃)「伝へ聞く、かの一行(ぎゃう)の果羅(くゎら)の旅」

つたえ‐ぎき つたへ‥【伝聞】

〘名〙 人づてに聞くこと。また、聞いて知ったこと。

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デジタル大辞泉「伝聞」の解説

でん‐ぶん【伝聞】

[名](スル)
人から伝え聞くこと。また、その内容。「伝聞するところでは」
文法で、人から伝え聞いたことを述べる言い方。動詞に、口語では助動詞そうだ」、文語では助動詞「なり」を付けて言い表す。
[類語]聞き伝え人づて又聞き仄聞風の便り口コミ聞き及ぶ伝え聞く漏れ聞く・漏れ承る・聞き継ぐ聞き込む聞き知る聞き付ける聞き齧る・耳に達する・聞き伝える人づてに聞く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通「伝聞」の解説

【伝聞】でんぶん

伝えきく。〔公羊伝、桓元年〕には惡を大とす。此れ其の目して之れを言ふは何ぞや。ければなり。見る辭を異にし、聞く辭を異にし、傳聞する辭を異にす。

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