伝聞(読み)デンブン

デジタル大辞泉 「伝聞」の意味・読み・例文・類語

でん‐ぶん【伝聞】

[名](スル)
人から伝え聞くこと。また、その内容。「伝聞するところでは」
文法で、人から伝え聞いたことを述べる言い方。動詞に、口語では助動詞そうだ」、文語では助動詞「なり」を付けて言い表す。
[類語]聞き伝え人づて又聞き仄聞風の便り口コミ聞き及ぶ伝え聞く漏れ聞く・漏れ承る・聞き継ぐ聞き込む聞き知る聞き付ける聞き齧る・耳に達する・聞き伝える人づてに聞く

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精選版 日本国語大辞典 「伝聞」の意味・読み・例文・類語

でん‐ぶん【伝聞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 人から伝え聞くこと。人づてにいいつたわること。いいつたえ。噂(うわさ)に聞くこと。また、その噂。
    1. [初出の実例]「故文章博士実範後伝聞此事」(出典江談抄(1111頃)五)
    2. 「小山も亦頸頭塊物を発したりと伝聞し、五七日前書を裁して之を問へり」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉二)
    3. [その他の文献]〔春秋公羊伝‐哀公一四年〕
  3. 文法で、話し手自身の判断でなく、人から聞いたこととして述べる語法。〔標準語法精説(1922)〕

つたえ‐ぎきつたへ‥【伝聞】

  1. 〘 名詞 〙 人づてに聞くこと。また、聞いて知ったこと。

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普及版 字通 「伝聞」の読み・字形・画数・意味

【伝聞】でんぶん

伝えきく。〔公羊伝、桓元年〕には惡を大とす。此れ其の目して之れを言ふは何ぞや。ければなり。見る辭を異にし、聞く辭を異にし、傳聞する辭を異にす。

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