ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シェンク」の意味・わかりやすい解説
シェンク
Schenk, Ard
オランダのスピードスケート選手。本名 Adrianus Schenk。1972年の札幌オリンピック冬季競技大会で金メダル 3個を獲得し,同 1972年の世界選手権大会では 500m,1500m,5000m,1万mの 4種目を制し,一大会で全勝した最初の選手となった。札幌オリンピックでは 1500m,5000m,1万mに勝利したものの,500mではスタート直後に転倒し,男子スピードスケートの完全制覇を逃した。オランダ代表チームの元コーチの息子で,1964年から国際大会に出場し始めた。1966年に初めてヨーロッパ選手権大会を制し,世界選手権大会においても 1967,1970,1971,1972年に 1500mで,1971年と 1972年に 5000mと 1万mで優勝した。1973年にプロに転向したのちも,ヨーロッパ選手権大会と世界選手権大会で多くの勝利を手にした。
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