改訂新版 世界大百科事典 「シェンタミル」の意味・わかりやすい解説 シェン・タミルCentamiḻ 古代南インドで標準的な文章語と考えられ,以後,古典文献の注釈書などで理想的な文体とされてきた〈純正のタミル語〉。マドゥライ周辺の方言が基礎となったとみられ,サンスクリット(プラークリット)による侵食が少ない点に特色がある。タミル最古の文法書《トルハーピヤムTolkāppiyam》(紀元前後から数世紀にわたって成立)は,この〈標準語〉を記述解説した文法書である。執筆者:徳永 宗雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by