精選版 日本国語大辞典 「しかるあいだ」の意味・読み・例文・類語
しかる‐あいだ‥あひだ
- 〘 接続詞 〙
- ① 先行の事柄を受けて、後続の事柄に続ける。逆接的な意味を含むことも多い。そうしているうちに。そうこうしているうちに。そのうちに。ところが。
- [初出の実例]「然間以二去宝字一死去」(出典:唐招提寺文書‐宝亀二年(771)二月二二日・頭笠大夫解)
- 「而間、介良兼は兵を調へ陣を張り」(出典:将門記(940頃か))
- 「樽の酒も酌む事を得ざれば心は常に醒たり、如何か憂ひを忘れんや。然間逝水早く流れて生涯は崩れなんとす」(出典:海道記(1223頃)序)
- ② 先行の事柄の当然の結果として、後続の事柄が起こることを示す。順態の確定条件。それゆえ。それだから。
- [初出の実例]「中宮御産の御祈によって、非常の赦をこなはる。然間鬼界の島の流人、少将成経、康頼法師赦免」(出典:平家物語(13C前)三)