流人(読み)ルニン

精選版 日本国語大辞典 「流人」の意味・読み・例文・類語

る‐にん【流人】

  1. 〘 名詞 〙 流罪に処せられた人。罪により所定場所へ流された人。罪の軽重によって流される場所の遠近に差があった。
    1. [初出の実例]「前後流人非反逆縁坐及移郷者、並宜放還」(出典:続日本紀‐慶雲四年(707)七月壬子)

ながされ‐びと【流人】

  1. 〘 名詞 〙 配流された人。るにん。ながされもの。
    1. [初出の実例]「ながされ人のおもふさまにふるまうとて、国人にうったへられ」(出典:金刀比羅本平治(1220頃か)下)

りゅう‐じんリウ‥【流人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他国に流寓する人。故郷を離れてさすらう人。流民。〔後漢書‐賈逵伝〕
  3. 罪あって流刑に処せられた人。るにん。〔荘子‐徐無鬼〕

ながれ‐びと【流人】

  1. 〘 名詞 〙ながれぼとけ(流仏)

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普及版 字通 「流人」の読み・字形・画数・意味

【流人】りゆう(りう)じん・るにん

流刑の人。また、流浪の人。〔後漢書、賈逵伝〕後累して魯の相と爲り、を以てす。百姓之れをし、人の歸する九千なり。

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世界大百科事典(旧版)内の流人の言及

【遠島】より

…江戸幕府の刑罰の一つ。流罪(るざい)ともいい,その罪人を流人(るにん)という。離島に送り,島民と雑居して生活させる刑で,《公事方御定書》(1742)以後制度が整った。…

※「流人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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