しこそ

精選版 日本国語大辞典 「しこそ」の意味・読み・例文・類語

し‐こそ

(副助詞「し」と係助詞「こそ」とが重なったもの) 上代では「うべしこそ」「かくしこそ」の例のみである。
古事記(712)下・歌謡「高光る 日の御子(うべ)志許曾(シコソ) 問ひ給へ 真こそに 問ひ給へ」
万葉(8C後)八三三「年のはに春の来らばかく斯己曾(シコソ)梅をかざして楽しく飲まめ」
※後撰(951‐953頃)恋三・七三五「ときはなる日かげのかづら今日しこそ心の色にふかく見えけれ〈藤原師尹〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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