御子(読み)おこ

精選版 日本国語大辞典 「御子」の意味・読み・例文・類語

お‐こ【御子】

〘名〙 (「お」は接頭語)
他人子供を敬っていう。
浄瑠璃・心中涙の玉井(1703頃)「コレ爰(ここ)なお子、何をしくしく泣かしゃるぞ」
近世遊里で、遣手(やりて)茶屋女房などが遊女をさしていう語。
浮世草子好色敗毒散(1703)一「遣手興をさまし、あの御子(おこ)は何を仰せらるるぞ」
③ 人。かた。
※秋長夜話(1781‐1801頃)「広島の人は壮夫老人をも何の御子、此御子と呼ふ〈略〉汎(ひろく)人を称して、子といはん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「御子」の意味・読み・例文・類語

み‐こ【御子/皇子/皇女/親王】

(御子)神の子。特に、イエス=キリストをさす。
天皇の子。皇子皇女。皇女は「ひめみこ」とも。
「玉のをのこ―さへうまれ給ひぬ」〈桐壺
天皇の子で、親王宣下を受けた者。しんのう。
「今までこの君を―にもなさせ給はざりけるを」〈・桐壺〉
[類語]皇子王子若宮親王皇太子東宮プリンス

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