シシャパンマ
Shisha Pangma
中国では希夏邦馬の字をあてる。ゴサインタン Gosainthanともいう。ヒマラヤ山脈中部,エベレストの北西方にある高峰。標高 8013m。地図上ではしばしば位置を変更されたが,1952年,中国チベット (西蔵) 自治区内にあることが確認された。南面は褐色の岩稜であるが,北側は比較的登高しやすい雪稜になっている。登山活動はもっぱら中国の登山隊によって試みられ,64年5月シュイチン (許競) 隊長以下9名が北面のエボカンジャロ氷河からアタックし,初登頂に成功。大がかりな科学的調査もこの隊によって行われた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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「シシャパンマ」の意味・わかりやすい解説
シシャ・パンマ[山]【シシャパンマ】
中国,チベット自治区のヒマラヤ山脈中央部にある高峰で,標高8027m。漢字では希夏邦馬峰。古いサンスクリットで〈ゴザインタンGosainthan〉(〈聖者の居所〉の意)と呼ばれていたが,その後の調査で完全に中国領内にあることが判明し,チベット語の〈シシャ・パンマ〉(〈厳しい天候の山〉の意)が用いられるようになった。8000m峰の中で最後まで未踏峰となっていたが,1964年中国登山隊(許競隊長)が初登頂。
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