西蔵(読み)チベット

精選版 日本国語大辞典「西蔵」の解説

チベット【西蔵】

(Tibet) 中国南西部の自治区。アジア中央部の高原地帯にあり、東西を中国西辺とパミール、南北をヒマラヤ崑崙(こんろん)の二大山脈に囲まれたチベット族の居住地。チベット族は古来(てい)・羌(きょう)の名で知られ、中国西辺に居住していたが、七世紀初めにソンツェンガンポが、最初の統一王朝の吐蕃(とばん)を創設、中国やインドの文物を受容して独自の文化を発展させた。ラマ教の形成とともに、ダライ‐ラマとパンチェン‐ラマが出現して東西チベットを二分し、両者による政教一致の支配体制が確立したが、一八世紀中ごろに清朝の宗主権下に置かれた。第二次大戦後、自治権を獲得したが、のちに反中国的暴動を起こして、ダライ‐ラマ一四世はインドに亡命、一九六五年チベット自治区となった。区都はラサ。蔵。

せいぞう セイザウ【西蔵】

チベットの中国名。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※東京朝日新聞‐明治三七年(1904)三月二九日「西蔵遠征に関するリー卿(自由党)の質問に答へ」

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デジタル大辞泉「西蔵」の解説

チベット(Tibet)

中国南西部の自治区。主都はラサヒマラヤ山脈の北、崑崙(こんろん)山脈の南にある高原地帯で、ヤギヤクなどの牧畜が盛ん。住民の多くはチベット族。代に最初の統一王国が成立、吐蕃(とばん)と呼ばれた。チベット仏教が行われ、17世紀半ばからダライ=ラマによる政教一致の支配が行われた。18世紀に清の宗主権下に置かれ、第二次大戦まで中国の保護国。また英国の支配を受けた。1951年中国解放軍が入り、1965年自治区が成立。
[補説]「西蔵」とも書く。

せいぞう〔セイザウ〕【西蔵】

チベットのこと。シーツァン。

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