シジフォスの神話(読み)シジフォスノシンワ

デジタル大辞泉 「シジフォスの神話」の意味・読み・例文・類語

シジフォスのしんわ【シジフォスの神話】

原題、〈フランスLe Mythe de Sisypheカミュによる哲学エッセーギリシャ神話シジフォスシシュフォス)の物語題材に、自身不条理の哲学を展開したもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のシジフォスの神話の言及

【カミュ】より

…1938年,アルジェの新聞の記者となり,植民地行政を批判する多数の記事を書くが,ほどなく第2次世界大戦が勃発。こうした時期に書き進められたのが,一躍作家としてのカミュの地位を決定的にした小説《異邦人L’étranger》(1942),哲学的エッセー《シジフォスの神話Le mythe de Sisyphe》(1942)である。《異邦人》は理由なき殺人を犯して死刑の判決を受ける男を主人公に,〈不条理〉の思想を表明した作品であり,《シジフォスの神話》はそれを哲学的に解明しようとしたものである。…

【シシュフォス】より

…また前4世紀以後の著述家の中には,シシュフォスこそオデュッセウスの真の父親と唱える者があった。今日,彼の名はしばしば,際限のない無益な骨折りの象徴として用いられ,フランスの作家カミュは,人間存在の不条理を指摘した哲学的エッセーに《シジフォスの神話》(1942)の表題を付している。【水谷 智洋】。…

※「シジフォスの神話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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