しつらう

精選版 日本国語大辞典 「しつらう」の意味・読み・例文・類語

しつら・うしつらふ

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙
    1. 設備する。支度する。つくろう。修繕する。しつらえる。
      1. [初出の実例]「車を給へといひたれば、〈略〉いとようとりなししつらひて、はしにまちふしたりけり」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
    2. 飾りつける。装飾する。美しくとりつくろう。しつらえる。
      1. [初出の実例]「然らば恩を荘(シツらひ)徳を厳(かざ)ることは菩薩の雅迹なり」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))
    3. 物事がうまくゆくようにととのえる。
      1. [初出の実例]「衆生をしつらひたまふ。しつらふといふは、衆生のこころをそのままをきて、よきこころを御くはへさふらひて、よくめされ候」(出典:蓮如上人御一代記聞書(16C後)本)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙しつらえる

しつら・う

  1. 〘 自動詞 動四段活用 〙 ( 「しつらい(失例)」を動詞化した語か ) 病気をする。やみつく。わずらう。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android