シマフグ（読み）しまふぐ

日本大百科全書(ニッポニカ)

シマフグ
しまふぐ / 縞河豚
[学] Takifugu xanthopterus

硬骨魚綱フグ目フグ科に属する海水魚。本州中部以南の各地と黄海、東シナ海に分布する。体の背面と腹面に小棘(しょうきょく)がある。背側は暗青色で数本の不規則な白色縦線が走り、腹側は白い。ひれはすべて鮮やかな黄色。体長50センチメートルに達する。有明(ありあけ)海でも産卵する。肝臓と卵巣は強毒、腸に弱毒がある。肉、皮膚、精巣は無毒。トラフグなどより味は劣るが食用とされている。本種とトラフグの雑種と思われる個体が有明海などで採集され、学術上関心をもたれている。

［松浦啓一］

[参照項目] | フグ

フグ科のおもな種類(1)〔標本画〕

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

小学館の図鑑NEO[新版] 魚

シマフグ
学名：Takifugu xanthopterus

種名 / シマフグ
目名科名 / フグ目｜フグ科
解説 / すべてのひれが黄色いので、ほかのフグから区別できます。群れをつくってすみます。初夏に、沖合から河口近くへ来て産卵します。内臓と皮に毒があります。
全長 / 50cm
分布 / 青森県以南／朝鮮半島～東シナ海
危険 / 内臓と皮に毒

出典　小学館の図鑑NEO[新版] 魚