普及版 字通 の解説
19画
(異体字)
19画
[字訓] いぐるみ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(きよう)。の本字は叔(しゆく)で、叔はいぐるみの象形。叔と通用してその音となった。〔説文〕十三上に「生絲の縷(る)なり」とあり、弋射(よくしや)に用いる糸をいう。いぐるみを弋(しやくよく)といい、弋にの糸を加えた形は叔、叔はのち伯叔・淑善の意に用いる。
[訓義]
1. いぐるみのいと、いぐるみ、きいと。
2. まつわる、からむ。
3. もとる、あらそう、わずらわしい。
4. かえす、おさめる。
5. と通じ、むかばき、きゃはん。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 モトホル・ヲ・ヘヲ/―トマキメグラス 〔字鏡集〕 モトホル・ツルベノナハ・ヲ・ヘソ・マツフ
[語系]
tjiak、叔sjiukは声近く、叔がいぐるみの象形字、はいぐるみに用いる糸をいう字であったが、のち、いぐるみそのものをいう。弋jikは叔の糸を外した形。弋がいぐるみの本体、はその糸。いぐるみの全体を叔という。
[熟語]
価▶・回▶・還▶・交▶・銷▶・繞▶・進▶・送▶・纏▶・納▶・駁▶・報▶・▶・弾▶・弋▶
[下接語]
・纓・遇・軽・修・縄・・・長・繁・飛・弋・罹
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報