シャ・つけかい・はるか・ゆるやか

普及版 字通 の解説


14画

[字音] シャ
[字訓] つけかい・はるか・ゆるやか

[説文解字]

[字形] 形声
声符は余(よ)。余に斜(しや)・徐(じよ)の声がある。〔説文〕六下に「貰買(せいばい)するなり」とあって、つけ買いすることをいう。〔周礼、地官、泉府〕に「(つけかひ)する祭祀に旬日をぐること無(なか)れ。喪紀に三ぐること無れ」という規定がある。酒客をうたう詩に「酒を(か)ふ」ということが多い。身体をはることを死という。余に古く舍(舎)(しや)の声があり、舎置(しやち)(捨てる)の意に用いることがある。

[訓義]
1. かけでかう、つけかい、かり。
2. はるか、ゆるやか。
3. 奢と通じ、おごる、おごり。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 於乃利(おきのり) 〔名義抄 オキノル・オソシ・ヒロシ・タカラ・クレタリ・ハルカナリ・ツト・トホシ・ユタカナリ・ユルシ

[語系]
sjya、貰sjiatは声義が近い。〔説文通訓定声〕に、受けるものを、与えるものを貰というとするが、同義に用いる。国語では、貰はもらう方である。

[熟語]

[下接語]
・寛・交・帯・貸・年・望・斂・路・漏

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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